2019/03/31

オリジナルリーダーを(も)作った理由

シルクラインを使い始めた頃
ノットレステーパーリーダーを使っていました。

フィールドテストでは
シルクラインのしなやかさに感動して
キャスティング、そして水面の流れをしっかりと捉えて
ドリフトするよ様子を楽しんでいたのですが
リーダーが硬い(バット部)と感じ始めていました。

張りのないシルクラインに
張りのあるノットレスリーダーが
異質な動きをしていることに
違和感を感じていました。
キャスティングスピードを遅くするほど
その様子が強く現れていたのです。

これではシルクラインらしさが100%発揮できていない
しっくりとくるにはどうすればいいのか・・・

シルクラインに合わせたリーダーが
必要ではないか??


そこで素材と製法について調べました。

シルクガット(silk gut) テグスとも言いますね
ナイロンが登場する以前には使われていたそうです。
保管状態ではカチカチに固いので
釣場で水に浸して柔らかくしてから使ったそうですが
今はほとんど流通してません(^^;
シルクガットについて詳しくお知りになりたい方は
シェフさんが詳しく書いておられます。
シェフのフライロッドの世界

続いて
ファールドリーダーは?
最初に作ろうかと考えたのは
ファールドリーダーです。
実際、最初の頃はよく試作しました。
テーパー設定も自由で
いろいろ勉強することができましたが
私にはちょっと使いにくいなと。

シルクリーダーはどうか?
絹糸製リーダーも考えたんですが
絹糸は引っ張り強度が低いので
リーダーのように先端が細いところは
強度が足りなく心配なので断念。

ブレーデッドリーダーはどう?
シルクラインと同じ製法で編むので
相性は良いだろう。

そして素材候補で最後に行き着いたのは
ナイロンです。

ナイロン製ブレーデッドリーダーは
市販されているものはありましたが
もっと柔らかいリーダーが理想でしたので
釣り糸用のモノフィラメントナイロンと
マルチ糸ナイロン(極細繊維束)を組み合わせて
製作しました。

ファールドリーダーに匹敵する柔らかさは
複雑な流れの中でも
フライが綺麗なドリフトで
流れていく。

うん…いい感じ…(*´∀`)♪



試作、フィールドテストを繰り返し
時間はかかりましたが
満足できる自分が思っていた
ブレイデッドリーダーが
出来上がりました。


シルクラインとの相性も良く
釣行が楽しくなりました。


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この記事は開発ノートから
書き残した記録を編集して投稿しております。
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2019/03/30

渓流と花粉症

今年も解禁となり
皆様釣りを楽しんでいらっしゃることと思います🐟

私、実は
花粉症歴20年以上になる
フライフィッシャーです。(笑)

なんのカミングアウト!? ヾ(゚д゚ll)ォィォィ

毎年
解禁はすごくうれしいのですが
この時期の釣りは
花粉症との戦いでもあります。

体調よりも
釣りに行きたい気持ちが勝つので
すごい装備で行っております。( ̄∇ ̄;)






釣りに行く日が決まったら
逆算して耳鼻科に行き
薬を準備し(飲み薬、鼻スプレー、目薬)

渓流に行く時には
帽子、サングラス、マスク…
釣り竿を持っていなければ
完全に怪しい人です。(笑)

そして何より気をつけていること。

花粉症なのにもかかわらず
1日中、スギやヒノキがいっぱいの山の中にいることになるので
いくら装備が完ぺきであっても
花粉の影響から逃れることはできません…( ;∀;)


なので
ここからが必須!!

どれだけ花粉症の症状が
ひどくなって辛くても
釣行から帰ったあと
家族の前ではしんどいと言ってはいけない…。

((( ;゚Д゚)))

1番気をつけていることです(笑)


花粉症なのに
渓流に行きたい…

同じ思いをされてる方も
たくさんいらっしゃるのではと思います。

今年はこのマスクで
頑張って渓流へ行きたいと思っています。
少し息苦しいのもありますが
見た目も含め強そうです(笑)







このマスクに期待…
このマスクに期待…
このマスクに期待…
このマスクに期待…
このマスクに期待…

2019/03/29

シルクラインユーザーの声

ブログを書かせてもらうようになって
いろんな方からたくさん言葉をいただきました。

私のつたない文章で(笑)
ご質問やご感想をいただけるのは
本当に嬉しいことです。
ありがとうございます。

いろんな方がご感想などをくださる中

茨城県のロッドビルダーさん
Bigforest BambooRodの大森氏が
シルクラインを使った感想を
ブログに掲載してくださいました。

ブログはこちらです


大森氏はシルクラインユーザーで
シルクラインを使った釣りを熟知されているので
大森氏のブログでは
シルクラインのことが
とてもわかりやすく書かれています。
私のブログより分かりやすいかもしれません…(笑)

ブログの中にも書いていただいてますが

シルクラインが切れる…

シンセティックラインを使ってる方からは
想像できないかもしれませんが…(´o`;

シンセティックラインの
何倍…何十倍もの価格のする
そのラインが切れる???

どういうことや・・・??(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-

私も経験がありますが
本当にびっくりしてしまいます。

シンセティックラインに比べて
メンテナンスが必須となり
繊細である分
起きてしまうことがあります。

ご機嫌を取りながら
大事にかわいいかわいいしながら…
と言いますか… (^^;)

手間がかかるラインだとは思います。


ヤノシルクラインのユーザーさんからも
切れてしまったんやけど…
とご連絡をいただくことがあります。

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

何日も前から釣行を楽しみにし
いっぱい釣れたらいいなと渓流へ

さぁ!行くで!と
釣りを楽しんでいるところで
ラインが切れてしまったら
本当に悲しい時間になってしまうので…

メンテナンスしながら
シルクラインをお使いいただいていても
切れてしまうことがどうしてもあります。

その時はご連絡ください。📩

修理可能な状態でしたら
修理承っております。

そんな手間がかかるシルクラインですが
興味を持っていただき好きになってもらえれば
うれしいなと思っております。



2019/03/28

シルクラインヒストリーに目次追加しました。

シルクラインヒストリーは15話まで書きましたが

内容がわかりやすいように

それぞれのヒストリーにサブタイトルをつけてみました。

ご興味のある内容がありましたら読んでみてください。


・history1 シルクラインが気になる「憧れってヤツです」

・history2 シルクライン作ってみよう「じっくりと観察」

・history3 分解すれば全てがわかるはず「バラすのは得意です」

・history4 自分一人では作れない「他力本願でごめんなさい」

・history5 製作断念「作るのは無理です…」

・history6 あきらめつかず自分で作ると「もう周りの人に言っちゃってますから」

・history7 編み機買いました「形から入ります」

・history8 絹糸編む「シルクラインだから絹糸でしょ!」

・history9 樹脂ってどんなもの?「無知なことは幸い」

・history10 樹脂分析「やっぱり他力本願なのです」

・history11 当時を再現「昔の人は偉い」

・history12 フィールドテスト「テストのめに仕方なく釣りに出かけますよ」

・history13 ワックス「走り出したら止まらない」

・history14 リーダー「作りたいものはなんでも作る」

・history15 完成までを振り返る「結局マニアックなんです(笑)」




シルクライン作りは

現在もどんどん進化中なので

ヒストリーは続いていきます(笑)



2019/03/27

一生モノ?

「シルクラインはシンセティックラインと
            どのような違いがあるの?」


イベントなどで

直接お客様とお話をする機会があります。


その時に

シルクラインの持ち味や

取り扱いについての

ご説明をさせていただくことがあります。


新しいシルクラインを使う前には

「ならし」が必要です。



シンセティックフライラインの場合は

購入後リールに巻けば

すぐに使えます。

新しいラインはしなやかで

ガイドの滑りや浮力がよく100%の実力を発揮します。


それに対して

新しいシルクラインは

60%の実力(自社製品の場合)です。

「ならし」をおこなったあとで80


あとは


川で使って

乾かしてグリスアップを

繰り返しながら

1シーズンかけて

100%に近づけていきます。


新しいシルクラインは

硬さが残っており

浮力の持続時間も少ないです。

時間をかけて

自分にしっくり馴染んでいくように仕上げ

楽しんでいただくラインとなります。


以上のように

シルクラインを竿にのせて

キャスティングをし

魚を掛けて

次回のためにメンテナンス


この作業を

毎年繰り返していくことで

安定したコンディションが保たれます。


手入れをしながら

時間をかけて

自分にしっくりくる

自分のシルクラインにしていくこと


このことがシルクラインが

一生物と言われる理由ではないかと思います。


2019/03/26

シルクラインって??

『 シルクラインってどう? 』

『 なんでシルクライン作ってんの? 』

『 周りに使ってる人がいてないからシルクラインのこと分からへんわ 』

本当にそうですよね(笑)



渓流釣りを楽しむのには

シンセティックラインで十分楽しむことができます。

自分自身もそうでした。


では、、、なぜシルクラインなのか…

初めてシルクラインを貸してもらって釣りをした時

なんや?この感じ?

なんか分からんけど

心ひきつけられる…


バンブーロッドにシルクライン…

単純にかっこいいなと思ったからかもしれません…

いや、思っていました(笑)


歴史が古く

昔から使い続けられている

変わらない良さにも

魅力を感じたのもあります。


性能や使いやすさ

断然シンセティックラインの方がいいです。




シルクラインって

万人にウケるわけでもないのに…とも

よく言われます…( ;∀;)


シルクラインでの渓流釣りが好き

シルクラインのこと知りたい

興味がある人に

自分の商品だけではなく

自分が知る限りのことを

どんどん情報発信していければと思います。


2019/03/25

シルクラインヒストリーについて

シルクライン完成までのことを

ヒストリーとして15まで

簡単に書かせていただきました。


いろんな方々から

読んだよ!

ブログを楽しみにしてるで!

シルクラインのことを知れた!

もっと詳しく聞かせて!

など

うれしい言葉をかけていただきました。

ありがとうございます。


作り始めた頃から

ノートに書き記して

残していたことは

今思うと本当に良かったです。
 なぐり書きも多く読めない字も多々ありましたが・・・(笑)


最初の頃から数えると

書いたノートは

数十冊にもなっています。

今も制作ノートは更新中です。

...ψ(。。)メモメモ...


ヒストリーを書くにあたって

ノートを見返していたのですが

思い出すことがいっぱいありました。






今回、ヒストリーとして

ブログに書くことで

分かったことがあります。

シルクラインのことをよく知らないという方が

思っていたより多いんだなということでした。


シルクラインのメリット、デミリットはもちろんですが

楽しさを伝えるためにはどうすればいいのかなと

今後の課題も見えてきました。


まずはシルクラインを知ってもらうところから

はじめていければと思っています。



2019/03/24

シルクラインの種類

シルクラインって

どんな種類がありますか? と

ご質問をいただくことがあります。


ヤノシルクラインで

製造しているラインは1種類で

テーパーデザイン、重さや長さなどは種類があります。


一般に販売されているフライラインには
(ここではPVCなどのライン)

水に浮くフローティング(F)タイプと

沈むシンキング(S)タイプがありますが

ヤノシルクラインはインターミリエイトの1種類となります。


テーパーデザインは

DT(ダブルテーパー)とWF(ウェイトフォワード)

の2種類があります。


重さは1番から7番まであり

AFFTA(アメリカ合衆国の団体が定めた重さ規格)

の規格に合わせております。



長さは15mと27mの2種類です。

1番、2番は15m

4番〜7番は27m

3番のみ15mと27mの2種類があります。

(どの長さも両端にテーパーがあるので交互に使ってもらえます)


フライラインは27mのものが一般的ですが

15mでもターゲットを狙えるだけの十分な長さです。




シルクラインを使って釣行をする際

どのラインがいいのかと悩まれる方が多いです。

お使いの竿に合わせて選んでもうのが1番良いかと思います。


渓流釣りの竿では

3番を使われてるが方が多いので

シルクラインも3番が人気のラインとなります。


シルクラインの良さをたくさんの方々に

知ってもらえたら嬉しいと思ったので

3番は15mと27mの2種類製作しました。


自分もそうでしたが

シルクラインのことでは分からないことが多かったです。

シルクラインってどんな感じ?と

聞かれることが多いですね(笑)



今後、

よくいただく質問なども

ブログに書いていけたらと思っています。


気になること、分からないことがありましたら

なんでも聞いてください。


うまくお答えできるか分かりませんが


頑張ります・・・( ̄∇ ̄;)






2019/03/23

シルクライン ヒストリー15(Encounter)

シルクラインを作りたいと思い

作り方も全く分からない状態で始め

本当に作れるのか?

作ろうと思ってる自分の考えがおかしいのか?

などいろんなことを思い悩んだりしておりました。


実際、完成までに何年もかかり

失敗もたくさんし

いろいろ試行錯誤を繰り返しました。

あきらめることなく完成させることが出来たのは

本当に良かったと思っています。


自分の探究心というか

マニアックなところというか・・・(笑)


シルクラインだけにとどまらず

ワックス、リーダーと作ることができたのは

そのマニアックな性格が
幸か不幸か・・・(笑)

良かったのかもしれませんが

自分でも驚いています。(笑)


シルクライン開発ノート達(笑)


シルクラインは

フライフィッシングの長い歴史の中で

時代が変わった今もなお

なくなることなく

ずっと使い続けられているものであることが

魅力のひとつだと思います。


自分自身のシルクラインに対するイメージも

シルクラインを作ってみて

大きく変わりました。


自分が思うシルクラインの良さとは

しなやかさと操作性が良いことがあります。


どのラインもそうですが

メリットとデメリット

好き、嫌いがありますよね。


シルクラインのデメリットも

いろいろあるかと思います。


そのデメリットを楽しめる

そこがシルクラインのおもしろさというか(笑)

その人のシルクラインになるというか・・・

自分で育てて楽しめるラインというか・・・

マイシルクライン?ですかね(笑)


使う人によって同じラインでも

全然違うものになるんですよね。


シルクラインを育てるって・・・?

育てるってなんや?と思いますよね。

子供や動物を育てるようにというか・・・

大変だけど楽しいことというか・・(笑)


めんどくさいと思うような作業も

楽しみながら

時間をかけて

自分のラインにしていく・・・。


その作業も含め

手間を惜しまず育てていけるのが

シルクラインの良さだと

思っています。


2004年から始めたシルクライン作りも

今年で15年目になりました。

最初の頃は

ラインらしいものも

作ることができない時期が続きました。


ブログに書くことで

改めて振り返ると

周りの人からの応援やアドバイス

お力添えなどがあったから

完成させることができたと感謝しています。

フィールドテストを快諾してくださった方々、本当にありがとうございました(笑)


これからもどんどん進化していき

より良い製品作りに励み

シルクラインの楽しさ、良さを

伝えることができればと思っています。





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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/22

シルクライン ヒストリー14(Encounter)

シルクラインの
デメリットと言われる浮力を
ワックスを使うことで
持続させることができる様になり
釣行を楽しめる様になりました。

浮力もフォローできる様になったし
これで完璧?と思っていたのですが

シルクラインのフィールドテストを
続けていくうちに


なんやろ・・・?
また違和感が・・・(´o`;

フライフィッシングをするときに
欠かせないものと言えば
ラインとラインの先に着けるリーダー

完成したシルクラインに
市販のリーダーを使用し釣りをていたのですが
やっぱりしっくりこない・・・

この違和感は
シルクラインの性質と合わないのでは・・・?
シルクラインに合ったリーダーないやん!!
(いつものパターン?(笑))

ということで・・・
リーダーを作り始めました。

リーダー作りも初めてのことなので
糸は何を使えば?テーパーデザインは?
分からないことばかり・・・

またまた試行錯誤の連続で・・・( ̄∇ ̄;)




とりあえず
シルクラインを編むのと同じ工程で
編むことができるのでは?と
やり始めました。

いろんな糸で試し作った結果

やっと思うリーダーが出来上がりました。( ̄∇ ̄)…ニヤリ






早速、出来上がったリーダーを付けキャスティングしてみる。

操作性もええ感じ〜!!

テンションが上がりました。(笑)

ワクワクしながらフィールドテストへ

おぉ〜!!

以前の違和感ない〜!!

シルクラインのしなやかさに合ったリーダー・・・。
シルクラインとの相性もバッチリ!

本当にこれで装備完了です(笑)




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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/21

シルクライン ヒストリー13(Encounter)

フィールドテストを何度か繰り返し

ラインの性質、改良点など

だんだん分かってきました。


シルクラインのメリット、デメリット…


どちらも分かった上で

楽しむためには

どうすればいいのか…( ˙▿˙ ; )


フライフィッシャーが思う

シルクラインのイメージってどんなものが多いのか…


自分自身も

思っていたイメージとは

違うものもありました。


完成したシルクラインを実際に使用し

なんかしっくりこない…?!。




釣行時のこの違和感なんやろ…?

もしかしてワックス…?


シルクラインのデメリット…

短所と言われがちな浮力の持続性。


絹糸から編み、コーティングし

シルクラインは完成したものの

完成したラインに合ったワックスがないやん っ!! (⊙ꇴ⊙)


そして…

ワックス作りを始めました。

シルクライン製作と同様にコツコツ作業(笑)

素材を調べ、配合し

作ったワックスを持って

フィールドテストを繰り返して



オリジナルワックスが出来上がりました。

いい感じやんっ!!

よし!




これでシルクラインを使って


釣りを楽しむ装備完了!!  (笑)



続く

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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/20

シルクライン ヒストリー12(Encounter)

完成したシルクラインで
まずはキャスティングテストです。

ドキドキ…( ̄∀ ̄)

ロッドにライン通して近距離から振ってみます。

ちゃんと振れるやんっ!

少しずつラインを長く出して
キャスティングしてみる。


おぉ〜!しっかりロッドに乗ってる〜!(~ ̄▽ ̄)~


フォルスキャストを繰り返し

シルクラインは滑らかなループを描いています。


ターンするループに感動し…

しばらくは見入ってしまいました。(笑)

問題なく振ることができて

テンションが上がりました。


次はフィールドテストです。

渓流で使うのが楽しみでワクワクです。


シルクラインをリールに巻き取り

ワックスを入念につけて準備OK!


またまたドキドキ…( ̄∀ ̄)

ちゃんと使うことができるんかな…


流れ出しポイントに向かってフライを送り込む。

フライラインは静かに水の流れに

馴染むように流れていきました。


ええ感じや!イケでる!

本当に嬉しかったです。



完成までに何年もかかり

途中でもう無理かも?と

何度も断念しそうになりましたが

出来上がったシルクラインで

釣りができる日がくるなんて…(T ^ T)

と…ひとり感動しておりました。


朝からお昼まで使用し

快適に釣りを楽しむことができました。


シルクラインはやっぱりおもしろい!!

と改めて思いました。


午前中に使用し浮力が落ちてきたので

午後の釣りに備えて乾かしてワックスを塗る。

(この時はまだ市販のワックスを使用していました)



シルクラインの性質としては

釣りをして使っている間に

水を吸って浮力が落ちてくることが

デメリットだと言われることがありますが


ちゃんとフォローしていけば

充分に釣りを楽しんでもらえる物だど確信できました。


シルクラインのフィールドテストを続ける中で

いろんな改良点も見えてきます。





これからも釣りも楽しみながら

フィールドテストを繰り返して

より良いシルクラインを製作していき

どんどん進化していきたいと思っています。

続く





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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/19

シルクライン ヒストリー11(Encounter)

乾性油と呼ばれる材料を集め

早速テスト開始です。


素材を混ぜる前に

それぞれの性質を見分け

特徴に合わせてブレンドし

失敗を繰り返しながらの作業で

何回テストをしたのか数えていませんが

かなりの時間を費やしました…(´o`;





乾性油は、固まるまでかなりの時間が必要です。

ウレタンやエポキシのように数時間では固まらず

季節によっては固まるまでに1ヶ月近くの日数を要します。


そんな試行錯誤の繰り返しが続きましたが

やっと完成が見えてきました。

当時はそう思っていました…(笑)





形になってきたので

今度は使用テストです。


シルクラインは完成したものの

ちゃんと釣りが出来るのか…

作業も楽しみながらやっていましたが


フィールドテストは釣りに行けるので

やっぱり楽しい…(~ ̄▽ ̄)~




思い描いたものが形になり

実際に使うことができる!すごいやん!…(笑)

と…勝手にひとりでワクワクしておりました。


夢中になって

正解が出るまでテストの繰り返し

いろんな作業を含めて

楽しみながら出来たので頑張れたんだと思います。

今思えばよくやったと思います。⬅︎自画自賛…( ̄∇ ̄)ニヤ


シルクラインを

作ってみようと思って

始めた日から

すでに3年も経っていました。


ながっ…( ̄∇ ̄;)


続く


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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
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2019/03/18

シルクライン ヒストリー10(Encounter)

絹製の紐がようやく形になりましたが

絹紐を覆う樹脂については全くの無知。


色々調べてみると乾性油が素材として

使われてることは分かったのだけれど

海外のシルクラインのメーカーのそれぞれが

独自の製法で作られており

当然レシピは公開されていないので

全くと言っていいほど

分からないことばかり…(;▽;)


次にとった行動は

成分分析に出してレシピを解明しよう!

と安直に考えて?!分析研究所に

シルクラインの切れ端を持ち込みました。

が!

そこで言われた言葉が開発のヒントとなり

後の私に大きな影響を与えてくれました。

そして今も製作の原動力となり大切にしています。


そのアドバイスとは

『成分は調べれば大体わかります。

でも配合バランスはわかりません。

使用されている材料は世の中にあり

手に入るものが大半…なので

高い費用をかけて分析するよりも

色々な材料を掛け合わせ

分量を変えて 混ぜて混ぜてテストを繰り返し

オリジナルのレシピを見つけてみてはどう?』

私は覚醒しました ( ✧Д✧) カッ!!

わからないわからないと言って曇っていた目が

晴れ渡り鮮明になりました(笑)

答えは、たくさんの失敗の中から自分で見つける!

俄然やる気が出ました。


後半に続く






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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/17

2019渓流解禁してきました。


今年初となります渓流釣り

解禁を迎えてきました。


期待たっぷりで到着した釣り場

いそいそと支度を済ませて川辺に降りてみると

川は渇水しており、最近雨が少なかったようです。


リールからラインを引き出して釣り始めます。

目ぼしいポイントを数カ所

丁寧にフライを流して探ります。


少し水深のある流れ

本筋の横の緩い流れの下から勢いよく飛びついた!

毛針をしっかりと加えたアマゴ

今年の初アマゴです!!


ヤタ━━ヽ(´`*)ノ ━━!!!!






ホット一息です

釣れてくれたキラキラの初アマゴは格別ですね

初物が釣れて気持ちも落ち着き(笑)





次なる出会いを求めて

「さあ、次!次行こう!!」と

釣り上がっていきます。


がその後は

魚は出てくれますがなかなか乗らず

やっと乗った魚も途中でポロリ。

┐(´д`)┌


今シーズンも沢山の渓流魚との出会いを楽しめたらと思います。


2019/03/16

シルクライン ヒストリー9(Encounter)



ここまでの工程は

自分の繊維の知識などで

何とか形にすることができましたが

次の工程樹脂をラインに染み込ませる

これは未知の世界…(・_・;


むかしむかしのヨーロッパでは

シルクラインは

どんなもので作られていたのでしょうか...

亜麻仁油、ニカワ


プラスチックやウレタンなどの

化学製品がなかった時代の

最高の技術とは…??

想像をいっぱい膨らませて考えてみる。


分からない…(;▽;)


当時の材料での技術ですから

何とかなるかなと安易に考えておりました。

その楽天的な考え…(いつも楽天的なのですが…笑)

まあ、世の中に存在しないものを作る訳ではないし

頭の中に浮かんだ材料を準備し

順番に試していきました。


その結果


これや〜〜!!見つけました!!( ̄∇ ̄)…ニヤリ

これでラインと樹脂の準備完了!


自分でシルクライン作れる??

と歓喜に沸いておりました。










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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/15

シルクライン ヒストリー8(Encounter)

ブログを書くことで
今までのいろんなことを思い出し振り返っていると
シルクラインを作ると決めてから完成するまで
本当にいろんなことがあったなと改めて思いました。

どうすれば形になるか、上手くできるか…
いろんなことを考え、試行錯誤の繰り返しでしたね。

もし当時の自分に今の自分の姿が想像できていたら
あんなに悩んだり落ち込んだりしなくて良かったかも?
何も分からなくても頑張れば作れるでと
お知えてあげれたらと思ってしまいます。(笑)


ヒストリーの続きに戻ります…



編み機を購入し可動設定完了したら

次は材料です。

シルクラインを作りたいので

絹、生糸を手に入れる必要があります。

長い間繊維に関わる仕事をしてきましたが

絹糸は初めてなので

今回もいろいろ勉強し探しました。


日本、それも関西で絹糸といえば

京都かなと…

流通量が多く安定している

そして絹糸について勉強できる

またまた新しい出会いとなります。

絹糸取り扱いの商社で

絹糸についての沢山の事を学びました。






そして絹糸を編み機にセット。

数種類の太さでラインの形にする事ができて

ようやくシルクフライラインの原型が出来上がりました。


あくまでも糸を編み組みして “ひも”  の形になっただけなので

次はこの編んだひもをシルクフライラインにしていくには??

次の工程に進むにはどうすればいいのか?

ひとつクリアになっても次々と課題がやってきます。

これからは樹脂を染み込ませる工程…

まだまだ完成まで先は長いなと思っていました。


続く






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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/14

シルクライン ヒストリー7(Encounter)

自分で作ると決め行動開始です。


これまでシルクラインの試作は

工場に要望を伝えて

作ってもらっていたので

自分で作るとなると何から始めればいいのか…


製造するための機械はどんな機械なのか

どこで機械が購入できるのか?

素材の調達など

分からないことだらけです。


工場で機械を見たことがありましたが

販売メーカーはなかなか見つかりませんでした。


編み機の機械を取り扱う会社が何とか見つかり

たくさんある機種の中から

この機械なら作れるかもしれない??

と思った機種を選び購入しました。

購入時点でもその機械が正解なのかは未明でした。


ひと月後、機械がやってきました。


えっ??((((;゚Д゚)))))))


届いた機械は

むき出しの歯車がいっぱいの鉄の塊…

手回しハンドルは付いていましたが


台座が無い…

動力も無い…


驚きでした…(;▽;)


動かす為に

台座と動力モーターを付けて準備OK


ついに可動!!







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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/13

シルクライン ヒストリー6(Encounter)


工場に製造を断られてしまい

どうしようかと悩んでいましたが

諦めがつかず

他の工場を探すことにしました。

何軒かの工場に足を運びお願いしてみたものの

どの工場でも

結果は「NO...」 



ぇ━(*´ºдº)━!!!



製造してくれる工場は

結局見つかりませんでした。



_||○ ガックリ


もしかして...

現代の工業生産では

無理な仕事なのか…?


「私、シルクラインを作ります。作るんです!」

と言ってた以上、後には引けない?

という気持ちもありましたが


自分が諦めきれなかったことが大きい理由です。


そして

作り方も何もかも

分からない状態でしたが

よし!自分でやるしかない!!



覚悟を決め

機械を購入することにしました。





今思うとおかしいですが

何も分からない状態なのに

作れるんじゃないか??と…

根拠のない自信というか…(^^;


機械を使って作ることが出来るかどうか

分からないけど


自分の手でシルクライン作りを

始めることなりました。

続く






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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/12

シルクライン ヒストリー5(Encounter)


工場にサンプルをお願いしてから数ヶ月


「出来ましたよ」


と待ちに待った連絡があり

急いで工場へ


期待いっぱいでシルクラインとご対面...


思ってたのと違う…。゚(゚´Д`゚)゚。


そうです

一度や二度の試作で

上手くいくとは思っていませんが…(汗



そこから何度も何度も

イメージを伝えて

試行錯誤を繰り返しながら

何とか思うものができないかと頑張ってもらいましたが

結局、シルクラインは出来ませんでした。


その試作期間も気がつけば

2年もの月日が経っていました。


そして

工場から言われました


「作るのは無理です…」


((((;゚Д゚)))))))


ここで断念

ふりだしに戻ってしまいました。


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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/11

2019フライタイイングはじめました

さて、渓流も解禁をむかえ

SNSでは

皆さんの釣行記録がたくさんアップされています。

楽しそうな釣行を観ていると

「そろそろ渓流に…」なモードに(笑)


仕舞ってあった道具たちを出しては

「あ〜、あれがない これがない」の

ないない尽くしでして

挙げ句の果てには

1軍のフライボックスを

昨年禁漁前に川に流してしまったという

悲しい出来事を思い出してしまい

やる気モードが一気に下がる…(;▽;)

何ともまぁ、いただけない気持ちに包まれた午前中となりましたが


朝一番に出したバイスの前に座り

昼からタイイングをスタート





2019初巻きフライは

“ ライトケイヒル ”(LightCahill)

往年のキャッツキルパターンですね

各マテリアルのバランスはいかがでしょうか(汗





今回、フライの撮影に使ったクリップは

“ICクリップ” 

ICクリップはそれ自体が自立しますが

小さいサイズのクリップの場合

タイイングスレッドの

ボビンの穴に刺すと倒れず安定して撮影ができます。


完成したフライを飾って眺めるのにも良いかも(^^;







2019/03/10

シルクライン ヒストリー4(Encounter)


観察、分解が終わり

自分が作りたいと思う

シルクラインのイメージが出来たので


次は工場探しです。


組紐に詳しい会社を教えてもらい

何軒かの工場に行き作ってもらえる工場を

探すことが出来ました。



新規で工場を探す場合いつも気を使います。


毎回ドキドキです。


初めましてになるので

最初はお互いに気を使い

遠慮しながら話を進めていくので

何だかお見合い?? の様です (^^;


工場にお願いする事が出来たので

あとはイメージ通りの

シルクラインが出来上がるのを待つだけです。


心配もありましたが

ワクワクしていました。


続く...






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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
書き残した記録から編集して投稿しております。
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2019/03/09

シルクライン ヒストリー3(Encounter)

観察しただけでは分からないので

シルクラインを理解するために

分解してみようと思い始めました。


分解したらすぐに分かるかと

簡単に考えていましたが

気が遠くなる作業でした。




まずは

シルクラインのコーティング剥がし

樹脂は乾性油系というのは理解してましたが

繊維強度が低下しない様にするのは

なかなか難しかったです。





続いてラインを分解し

ほどく作業 少しずつほどいていき

何とか分解終了。






そこから絹糸を 1本ずつ数えました。

全部数え終わったあと

何だかひとりニヤニヤ





やっぱりシルクラインを 作りたいと
改めて思いました(笑)

続く



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この記事はシルクラインが完成するまでの出来事を
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