2018/11/03

ブレーデッドループ取り付け(取り換え) その2

渓流オフシーズンとなり
ユッタリとした時間をお過ごしのシルクラインユーザーの皆様
ラインコンディションのチェックはされましたか?

シルクラインを長く使用されていますと
しっとりと手になじむようになってきますが
末長くご愛用いただくためにはメンテナンスが必要です。
ヤノシルクラインには
ブレーデッドループ(ナイロン100%)を装着していますが
長く使っているとシルクラインと
ブレイデッドループの継ぎ目で切れたり抜ける事があります。

そこで今回はライン先端ブレーデッドループの取り換えについて書きたいと思います。

 ※前回(2018年6月10日)では簡単に説明しましたが
今回は詳しく説明します。



まず、シルクライン先端にループがついている場合、その接続部分で切ります。
一番疲労劣化しやすい部分なので、そこから切るのが良いと思います。

カットします。


ループ装着部分の汚れを取り除きます。
アルコールや脱脂剤で丁寧にクリーニングしてください。
表面の樹脂も取れますが問題ありませんので
丁寧に拭き取ってください。
糸目がしっかりと出ると思います。


ループ装着部分の長さの調整です。
出荷時には、長めにしておりますので
差し込み部分は適当なところでカットします。




目安は融着部分から 1.5〜2cmのところ

次にループの差し込み部分の芯を抜きます。
ここで注意したいのは、ループ本体はやわらかな素材ですので
手荒く扱うと差し込み部分が平たくつぶれてしまい
シルク先端が差し込み難くなりますので
そっと抜いてください。

シルクライン先端(2でクリーニング済み)を
ループ後方部分(芯を抜いた部位)に差し込みます。

ループ付け根をスレッドで巻きます。
タイイングスレッドは極力細いものを使ってください。
巻き幅は 1〜1.5ミリ
狭すぎると抜けやすくなり、広すぎると固くなってしまいますので
指定の範囲に収まる様にしてください。




熱を当ててループを収縮させて、ラインにフィットさせます。
ライターで少しずつ熱を当てる。
(1キロワット以上のヘアードライアー代用可)


ピンセットでテンションかけて熱を当てます

 

接着剤で固めます。
紫外線(UV)グルー(ソフト)またはコニシSUボンドをご使用ください。
少量のグルーを指につけて中に染み込ませる様に塗ってください。


UVライトに当てます


乾燥(硬化)したましたらもう一度表面を覆う様に全体に薄く塗って
UVライトに当てて硬化するまでお待ちください。

ループの穴が閉じない様に気をつけてください。
もしふさがっても大丈夫です、硬化後カッターなどで切り目を入れてください。

ラインとリーダーをloop to loopで接続


これで完成です。
少し手間はかかりますが取り換えしておきますと
来シーズンも安心して楽しんでいただけますのでぜひやってみてください。
もしもご自身で取り換えることが難しい場合は、取り換えを承っております。
お問い合わせください。

#ブレーデッドループ #braidedloop