2019/03/31

オリジナルリーダーを(も)作った理由

シルクラインを使い始めた頃
ノットレステーパーリーダーを使っていました。

フィールドテストでは
シルクラインのしなやかさに感動して
キャスティング、そして水面の流れをしっかりと捉えて
ドリフトするよ様子を楽しんでいたのですが
リーダーが硬い(バット部)と感じ始めていました。

張りのないシルクラインに
張りのあるノットレスリーダーが
異質な動きをしていることに
違和感を感じていました。
キャスティングスピードを遅くするほど
その様子が強く現れていたのです。

これではシルクラインらしさが100%発揮できていない
しっくりとくるにはどうすればいいのか・・・

シルクラインに合わせたリーダーが
必要ではないか??


そこで素材と製法について調べました。

シルクガット(silk gut) テグスとも言いますね
ナイロンが登場する以前には使われていたそうです。
保管状態ではカチカチに固いので
釣場で水に浸して柔らかくしてから使ったそうですが
今はほとんど流通してません(^^;
シルクガットについて詳しくお知りになりたい方は
シェフさんが詳しく書いておられます。
シェフのフライロッドの世界

続いて
ファールドリーダーは?
最初に作ろうかと考えたのは
ファールドリーダーです。
実際、最初の頃はよく試作しました。
テーパー設定も自由で
いろいろ勉強することができましたが
私にはちょっと使いにくいなと。

シルクリーダーはどうか?
絹糸製リーダーも考えたんですが
絹糸は引っ張り強度が低いので
リーダーのように先端が細いところは
強度が足りなく心配なので断念。

ブレーデッドリーダーはどう?
シルクラインと同じ製法で編むので
相性は良いだろう。

そして素材候補で最後に行き着いたのは
ナイロンです。

ナイロン製ブレーデッドリーダーは
市販されているものはありましたが
もっと柔らかいリーダーが理想でしたので
釣り糸用のモノフィラメントナイロンと
マルチ糸ナイロン(極細繊維束)を組み合わせて
製作しました。

ファールドリーダーに匹敵する柔らかさは
複雑な流れの中でも
フライが綺麗なドリフトで
流れていく。

うん…いい感じ…(*´∀`)♪



試作、フィールドテストを繰り返し
時間はかかりましたが
満足できる自分が思っていた
ブレイデッドリーダーが
出来上がりました。


シルクラインとの相性も良く
釣行が楽しくなりました。


-------------------
この記事は開発ノートから
書き残した記録を編集して投稿しております。
-------------------